
菊池市班蛇口(はんじゃく)穴川(あながわ)に鎮座する『穴川菅原神社』(寛延4(1754)年創建)で執り行われた夜神楽(菊池市指定無形文化財)を見に行きました。
毎年、お正月気分でボケっとしてるうちに忘れてしまっていたので、今回はトイレに【1月5日 穴川夜神楽】と書いて貼っておいたのです(笑)
地元の方々は「今年は暖かい方だよ」と言ってましたが、やっぱり寒いものは寒い!焚き火の前から動けませんでした(^o^;
振る舞っていただいた甘酒を飲むと、人心地ついてほっとする。公衆トイレもないので、冷えは大敵!(爆)
お祭りにつきものの屋台などはなく、地域の方々による地域の方々のためのお祭りという雰囲気で、こぢんまりとしているのだけれど、そこがまたいい。
子どもたちにとってもいい思い出になるでしょうし、自分の住んでいる土地への愛着や、誇りのようなものも育まれると思います。

神楽は18時にスタート。榊の舞、御幣の舞、二剣の舞、四剣の舞、弓の舞、弓・剣の舞、練りの舞、歌神楽、奉剣の舞、鬼神の舞の10座から成り、五穀豊穣、家内安全、天下泰平などを祈願。
肥後神楽系で、烏帽子に白装束、紺の狩衣に白足袋の神職風の舞手が、笛・太鼓に合わせ左手に榊・剣・弓、右手に鈴を持ち舞います。(舞によって一人〜四人)

ここ穴川地区は小さな集落で、菅原神社も奥まった住宅地の中にあり駐車場もなくて狭いのですが、300年も続いている伝統行事なのでけっこう知名度もあり見物客も徐々に増えてきます。
ゆっくりペースで舞が奉納されていき、3時間が過ぎた21時ころ、ようやく最後に【鬼神の舞】が始まります。
鬼神の異様な白い面、乱れた金髪、怪しい立ち居振る舞い、圧巻です。
神主役?の方が祝詞のようなものを奏上し、鬼神としばらくやりとりがあります。その合間に鬼神が手にする2mほどの青竹を観客に向け、軽く叩くような仕草をするのですが、どうやら獅子舞みたいに頭を下げて叩いてもらうと無病息災とか、ご利益があるようです。
手にしている青竹の先に付いている御幣が1年のお守りになることから、締めくくりには奪い合いになるのですが、鬼神に思いっきり叩かれます(笑)
そうそう容易く奪えません。鬼神の攻撃に耐えてこそのご利益なのです。

地元のテレビ局が取材に来ていて、地方タレントさんがやたら大声で「痛い!痛い!」って騒いでました(笑)
うーん、テレビだから解るんだけどさ(^_^; 結局、御幣の紙片を譲ってもらってレポート終了。バラエティ番組みたい(^_^;
おもしろおかしくするよりも、もっと歴史的背景や由来・謂れをレポートしてほしかったなぁ。
菊池には菅原神社がいっぱいあるんですが(穴川/碑方/赤星/城山/守山などなど)、菅原神社といえばもちろん菅原道真公ですよね。そして菅原道真公といえば、太宰府天満宮ですよね。
菊池一族の初代・則隆公は、1070年、大宰府天満宮領赤星荘の荘官として肥後の国に着任しました。
という訳で?菊池に菅原神社が多いんだと思います。
碑方菅原神社でも【
碑方神楽】の奉納や【
碑方嫁とり祭り】などの伝統行事があり、「菅原道真公がこの稗方の地に立ち寄られ一杯の茶を所望されたが、茶と思って飲まれたのが酒であった。時折、近くで結婚式が行われていたが、公はこの酒を三三九度の盃事にと言われ、使用されて大いに気をよくされた。」という伝説があるそうです。
穴川夜神楽に関しての由来などは、ネットで検索しても見つけることができませんでした。
余談ですが、菅原道真公および天満宮の象徴は『梅鉢紋』。我が家の家紋と一緒☆ ←関係ない
撮影:Nikon D60
*参照*
・
穴川夜神楽/鬼神の舞/迫力の神事 - YouTube
・
【解説付き】穴川夜神楽【2012】 - YouTube
・
【ノーカット版】穴川夜神楽 鬼神の舞【2012】 - YouTube
・
穴川夜神楽 | 菊池市社会福祉協議会*
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posted by しう@SOTO at 23:44
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