2020年09月19日

やまあい村の走る豚

去る9月16日、【池田農園 実験農場】のメンバーと共に【やまあい村】の養豚場(自然放牧)を見学させていただくことができました。

やまあい村 公式Facebook

走る豚(01)

出入口には石灰がまいてあります。

走る豚(02)

武藤さんのお話に、熱心に耳を傾ける面々。

養豚場というと、真っ先に「くさい」と連想する方も多いかと思いますが、この日は雨のためそれなりの臭いはするものの「悪臭」というほどには感じませんでした。
土中の微生物との釣り合いがとれているのでしょうね。

走る豚(03)

小屋に集まっていた豚さんたちが、空気を読んだかのように? 続々と出てきてくれました。
特に雨を気にして小屋に集まっていた訳ではないようです。

三元豚という品種で、ひと家族15頭前後のグループに分けて放牧されています。
やまあい村で生まれて母豚のお乳で育ち、一般的にはたった2週間ほどで乳離れさせるところを倍の期間とることで免疫力もアップ!

走る豚(04)

穴掘りに夢中の子、その中にすっぽり〜
ぬた場を作るのは、イノシシやシカなどの野生動物と同じなんですね。

一般的な養豚では5〜6か月で出荷されるそうですが、走る豚の放牧期間はおよそ7〜8ヶ月。たっぷり運動しているので大きくなるまでに時間がかかるのです。
その間はずっと、一日じゅう自由に走り回ったり好きに暮らします。

走る豚(05)

泥風呂でリラックスする、どっしりとした後ろ姿。

走る豚(06)

凛々しいお顔立ち。

走る豚(07)

みんな引き締まった張りのある体つきをしています。
体脂肪率は15%前後!

走る豚≠ニいうからには走っているところを撮りたかったのですが、トップスピードが40km/h近くあるものの持久力がまったくなく100mも走らないそうで、この日もダッシュしてすぐ止るから(雨でぬかるんでたし)撮影が難しく…写真に残せませんでした(;つД`)

走る豚(08)

放牧地は、段々畑を活用しています。
放牧後は2年ほど休ませ、その間にナスやカボチャなどの野菜を育てているそうです。

飼育環境は土作りから!?
菊池は水も美味しいですしね(やまあい村では井戸水を利用しています)。

走る豚(09)

現在、150頭ほど飼育されていますが、これだけの面積があれば一般的な近代養豚なら70倍は飼育できてしまうそうです!
それだけ贅沢に、自由にのびのびと暮らせているのですね。

この取り組みが、荒廃しつつある「やまあい、里山」の救済に繋がれば、という願いもあるそう。
山間部は不法投棄、産業廃棄物処理場、メガソーラーなど自然環境を危うくする問題が山積みです。

走る豚(10)

泥の中を無心に掘ってます。
電柵が低いので逃げちゃいそうですが、電気が流れていると学習していることもあり、逃げたことはないそうです。
しかし逆に、たまに野生のイノシシが紛れ込んでいたりするらしい(笑)
この程度の高さであれば、イノシシは軽々と飛び越えてしまうのです。
喧嘩することもなく一緒に餌を食べてたりするというから、何だか微笑ましいですね。

走る豚(11)

棒? 根っこ? をくわえて振り回したり、遊んでいるのかな? その姿はワンコみたい。

餌は有機栽培の麦やサツマイモ、トウモロコシなど。
体調を見て、ミネラル豊富な阿蘇の赤土や黄土を食べさたり、飼料に炭を混ぜるなどの工夫をされています。

またホルモン剤や抗生物質は与えず、病気にかかっても基本的には薬剤になるべく頼らず、自然治癒力に任せているといいます。
もし重症化して抗生剤など投与した場合は、出荷までの休薬期間を一般的な期間の倍を設けているそうです。

走る豚(12)

一般的な養豚では、「尾かじり」を防ぐために尻尾を切ってしまいます。しかし豚同士の尾かじりという行為はストレスによるものなのです。
つまり適切な環境が整っていれば尾をかじるようなことはしないのですね。

豚の尻尾は健康のバロメーター。「くるん」としているのは元気な証!
短い時間でしたが、実際に目にすることで色々と学ばせていただきました。


走る豚(13)

一般的に、雄豚は臭いといわれて嫌がられる=売れなくなるため、小さい頃に去勢されるのだそう。豚だけでなく牛はもちろん、鶏に至っては雄は一部を残して殺処分されることが殆どといいます。
この「豚の雄臭(おすしゅう)」、Wikipediaにまで載っててビックリしました(´Д`;)

そこで、走る豚≠フ雄豚は去勢しないまま育てても臭くないのかを検証。
※このお肉はアクシデントの賜物? だそうで、販売しているものではありません。

走る豚(14)

まずは豚モモスライス。袋を開けた時点では、臭いは特になし。
わたしは野生のイノシシ肉とか鹿肉とか食べているので、「ホントかよ? 慣れてるだけじゃないの?」と疑われそうですが…(笑)

脂の融点が低いとのことなので、まずは弱火でじっくり〜。小さく切らずに1枚まるごと焼いちゃうあたり、モノグサ炸裂(^_^;
お肉が縮こまって固くならないよう火加減に気をつけながら丁寧に、塩コショウだけで焼きました。

臭みなんて、まったくなし。ほどよい歯ごたえ、脂の甘味がじゅわっと。
続いてニンニクとタマネギドレッシングを仕上げに余熱で… これまた美味♪

走る豚(15)

続きましてミンチ。
油を引かずに卵とピーマンと一緒に炒めて、味がよく判るように塩コショウのみで味付け。
ふだんミンチを買うことがないのですが、こちらの方は臭みを感じました。
という訳で、臭み消しに行者ニンニクの醤油漬けをトッピング♪ 合うわぁ〜(*´艸`)

すごく脂が出るんですが、とってもサラっとしていて脂っこくない! 洗い物もラクでした。
評判が良ければ、将来的には去勢しないまま飼育したいと考えているそうです。


やまあい村の走る豚≠ヘ、以下のお店で購入できます♪

自然派きくち村
ママトコキッチン
薫製工房 縁(えん)
ピュアリィ
楽天ふるさと納税|熊本県菊池市走る豚精肉セット 1.4kg


人気ブログランキングへ ←【人気ブログランキング】応援クリックお願いします♪



*近隣に関連する過去ブログ記事*
・2016年04月05日【美少年の酒蔵見学
・2019年12月24日【望野山で癒されランチ


*はじめての方はこちらもどうぞ*
 SOTO 松本周己 公式ウェブサイト
 FacebookInstagramTwitterYouTubeフォトライブラリー
 +SOTO+全国ご当地ソフトクリーム
 全国道の駅情報+SOTO+

*Facebookに関するお願い*
 Facebookの「友達」は実生活での直接の友達のみとなっております。
 「フォロー」していただければ幸いですm(_ _)m
 Facebook Messengerからのメールも「友達」制限設定しておりますので、
 SOTOホームページのお問い合わせフォームをご利用ください。
 どうぞ宜しくお願い致します。







タグ:見学
posted by しう@SOTO at 00:00 | TrackBack(0) | 熊本県菊池市
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187946379
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック