2020年09月13日

石造眼鏡橋・岩本橋

方向オンチのわたしはGoogleナビを頼りにして目的地まで何も考えず走ることがしばしば。
この日もそうやって荒尾へ向かう途中、ふと目についた「岩本橋」の看板に釣られて途中下車。

荒尾市まるごとマップ

隣接して直売所とトイレがあり、駐車場には観光案内板が建っていました。

余談ですが、野菜の価格が高騰している現在、この直売所でタマネギ3玉入り100円とかキャベツ1玉100円とか人参4〜5本入り100円とか、ついつい欲張って買い込んでしまいました!

岩本橋(1)

水害に遭ったようで、歩道と駐車場の一部が崩落しておりロープが張られています。

岩本橋(2)

石造眼鏡橋【岩本橋】(熊本県指定重要文化財建造物)。
熊本と福岡の県境を西に流れる井手川に架けられた二連アーチの石橋。
石材は、現・大牟田市櫟野(いちの)産 阿蘇溶結凝灰岩で、全長32.7m、幅3.4m、高さ7.4m。

↓以下、案内板より「石橋架橋までの歴史」
ここは、近世以前から肥後・筑後の国境をつなぐ三池往還という主要道路で、江戸時代には岩本番所が現在の橋の北側付近の台地に置かれ、明治2年(1869)の番所廃止まで人々の井手川通行を監視していた。
軍事的要因により、肥後藩から長く架橋(橋を架けること)は許されず、江戸時代の正保・元禄・天保期(17世紀中頃から18世紀中頃)の『肥後国絵図』が「此所歩渡り広拾四間」と記しているように、人々は川幅「拾四間」(25m余)を歩渡(かちわた)りしていた。川が豪雨で増水すると渡河できなくなって旅人は足止めとなり、地元の被害も大きいことから、石橋以前から仮土橋(木橋)架橋の許可の願いが藩に出されていた。天保4年(1833)8月、仮土橋の架橋の申上覚を提出して「是非々々」と切願し、後日、許可された。

現在の岩本橋についての史料は少ないが、同年春に石橋の架橋のために、寸志銭九貫三百目(現在の価格で約280万円か)を荒尾会所に収めた記録がある。さらに、群代手附横目役 前川十左衛門の功業を記した「町在」(永青文庫)によると、文久3年(1863)6月に石橋架橋が許可され、慶応4年(1868)4月までに完成した。史料には「速二成就」とあることから、着工してから2〜3年後には竣工していると推定される。仮に竣工を慶応2年(1866)とすれば、前述の地域住民が石橋の架橋を願って寸志銭を出してから、実に33年の月日を要したことになる。
石工については、一般的に欄干の菊花紋から皇居の二重橋を手がけた名工、八代郡東陽村の橋本勘五郎との話があるが根拠はなく、新たな史料の発見が待たれる。

荒尾市教育委員会(平成23年改訂)

岩本橋(3)

橋の欄干には八弁や十六弁の菊花紋など種々の装飾彫刻が施されているそうですが、気がつきませんでした…。
いつも案内板とかって写真を撮って「後で読もう」って安心しちゃって、帰ってから読んで「しまった、こんなことが…」って思うことが多いです。
長年、このブログを読んでくださっている方々は「コイツ、まただよ(笑)」って呆れていることでしょう。

岩本橋(5)

どちらかというと覆い被さる雑草や、ぶら下がるツタなんかに目がいってしまって。
綺麗に除草され管理されている姿もいいですが、こういう姿も物悲しさとか情緒があっていいものだなぁと。

岩本橋(4)

川床は公園として整備されており、平成3年に建設省の『ふるさと手づくり郷土賞』を受賞しています。

岩本橋(6)

今は災害の影響もあって除草作業など整備が追いついていないようですが、来春にはお花見などで賑わいを取り戻せるかな?


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タグ: 石橋
posted by しう@SOTO at 00:00 | TrackBack(0) | 熊本
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