住宅街の中にあり、道幅が狭くて非常に分かりづらい場所でした。

いつものごとく、予備知識を持たずに訪問したのですが…何やら武道場のようなところも。
あとで素晴らしい体験をすることになろうとは!

敷地や建物もこぢんまりとしていて戸惑うばかり。この日の見学者は10名ほどでしたが、それでも狭いなと感じるくらい。

しかし内容は濃いです! 刀匠・松永源六郎氏みずから解説してくれます。
日本全国、こうして刀鍛冶が見学を受け入れているところは希有です。それを松永氏は35年ほども前から実行しているというのですから、凄いことです。
手にしているのは日本刀と、鉄砲。種子島に鉄砲が伝来して以降、刀鍛冶の技術を応用して鉄砲も精錬していた歴史があります。
※ブログに掲載することは了承を得ましたが、お顔は念のためニコちゃんにしました(^o^)

原料となる砂鉄は有明海に採りに行くそうです。
玉鋼は掌サイズでもかなりの重量があり、お値段は16,000円にも及ぶそうです! それが、精錬の過程で1割まで凝縮するのだとか。1割ですよ。
そして炭は「松炭」、ワラ灰は餅米の稲藁と決まっているのだそうです。

真っ赤に熱して何度も折り畳むことによって、内部の不純物を絞り出します。それを何度も繰り返すので、もし刀を縦にペリペリと裂けるとしたら、千何百という層になっているそうです。それくらい何度も何度も折り畳んで鍛錬しています。
ひと振りの刀(二尺三寸〜五寸=69cm〜75cm)を造るには、約9kgもの玉鋼が必要。それが仕上げの目方では800g〜1,000gくらいになるそうです。

よくテレビなどで見る、真っ赤な鋼をカンカン叩く作業は素人には難しいので、8mm角ほどの鉄棒の先端を四角錐に叩くという体験をします。
全員ではなく、希望者2名ほど。この日は外国の方が多かったので、興味津々で賑やかでした。
真っ赤になった鋼は柔らかいように見えますが、叩いてみると全然硬いそうです。ハンマーも重いらしく、2度ほど休憩を挟みながら、刀匠に手直しなどしてもらっていました。
完成品は、お持ち帰り! いいなぁ〜!

刀剣鍛錬を見学した後は、なんと【古武道小岱流斬試源清会】(公式Facebook)による試し切り!
最高齢は84歳ですって!!

今回、使用しているのは芯に竹がない、ゴザを濡らして巻いたもの。1本のものを斬るのも難しいのに、この方は半分の長さのものを重ねただけ(固定していない)状態で斬っちゃった!

斬り終えたあと、すぐに次の動作に入らずに溜めます。これは、もし敵が倒れたあと渾身の力を振るって反撃してくることを想定しているとのこと。
※作法の順番通りに写真を並べたかったので、実演された方の順番が入れ替わってます。

懐紙で、刀身を拭きます。

最後に刀を掲げて一礼。所作のひとつひとつ、一挙手一投足が繊細でした。
刀剣鍛錬の見学だけだと思っていたので、まさか試し切りまで見られるとは驚きました。し、しかも… 体験させてもらえるというではありませんか!!!
えっ や、やりたい! と名乗り出たら「男性1名」とのこと…しょんぼり…(つД`)
「やりたいの?」
「やりたいです…」
「うーん、じゃあ、やってみる?」
「いいんですかー!?ヾ(≧∇≦)ノ」
けっこう重い刀を振りかざし、イメージを丁寧に教えていただきながら素振りを繰り返します。
これがもうキツイのなんの。ふだん使わない筋肉がイタタタタ…(´Д`;)
思いっきり振って!って言うけど、そのまま重みで腕ごと持って行かれそうだから加減しちゃう。それだと、斬れない。
10回以上、素振りをして… もう、それだけで筋肉痛になりそう(笑;
掌も痛い(笑;;

見よ! この… へっぴり腰!!!\(≧∇≦)/
3回目にして、やっと斬り倒せました…。
力が足りないだけでなく、しなやかさも足りないなと痛感しました…。

結局、男性も女性も3〜4名くらい体験させてくださいました。
男性はさすがにパワーがあって、素振りの段階で「ヒュッ」と風切り音が鳴るなど様になってました。
1回で真っ二つに斬り倒した人もいてビックリ!! 大盛り上がりでした。
見学は完全予約制で、最低2名から受付。所要時間は約2時間、お一人1,000円です。
この充実した内容で1,000円は安い!! また行きたい♪
・刀匠の心意気を学ぶ 日本刀作刀見学(体験!くまナビ)
撮影:Nikon COOLPIX P900

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タグ:体験