2018年08月20日

二風谷・チプサンケ2018

平取町二風谷において8/18〜19に開催されたチプサンケ(舟おろしの儀式)。2日分まとめてご覧ください。

チプサンケ2018(ポスター)

3年前もそうでしたが、当日まで、このポスターのみの情報しかなく詳細なスケジュールが分からなかった(^o^;
しかも三重から駆けつけた友人は、役所で聞いた時間が間違っていたという大雑把さ(笑)特に前夜祭の結婚式なんて、フライヤーには『17:00〜18:30』って明記してあるのに17時前に始まって、17:50には終わった! 3年前も、それで終盤しか見れなかったんだよなぁ〜。

チプサンケ2018(1-1)

右側:プ(倉庫)、左側の格子状のものはイオマンテ(神送りの儀式)のために飼育する小熊の小屋。
イオマンテについても思うことはあるけど、ここでは割愛。

イオマンテ - Wikipedia

チプサンケ2018(1-2)

まずイオルポロチセ(狩り場の大きな家)にて、『ユカラと語り部』を聞きました。地元・二風谷のエカシ(おじいさん)とフチ(おばあさん)が、アイヌ語でお話しします。

ビデオ鑑賞していた中にお二人も登場していて、萱野茂さんが開いていたアイヌ語教室の生徒さんでした。それから二十数年を経て、今はご自身が『語り部』となっているのです。そういった意味でも、胸に響くものがありました。

チプサンケ2018(1-3)

それから『博物館ポロチセ』にてアイヌ式の結婚式。今年は初めて外国の方(台湾)が選ばれました!
アイヌ語でウトムヌカラ(結婚する)とは、ウ=お互い、トム=方、ヌカラ=見る、つまり「お互いを見つめ合う」という意味です。素敵ですね(´ω`*)

チプサンケ2018(1-4)

今回の結婚式は略式となります。お互いに贈り物を交換し、同じ釜のご飯を食べ、火の神をはじめとした神々への感謝のカムイノミ(神への祈り)を行います。
参列者となるわたしたち観光客も、希望すればトゥキスパイ(捧酒箸)が回ってきます。作法を教えていただきながら、わたしも礼拝させていただきました(´ω`*)

儀式についての詳細は、ここで語るよりも是非とも実際に観に行っていただきたいなぁと思います。

チプサンケ2018(盆踊り)

1日目のラストは、地域の方々の盆踊りです。えぇ、ふつうの盆踊りです(笑)

チプサンケ2018(ビラトレンジャー)

「すみませーん、クルマのミラー貸してください」という声に振り返ると… えっ どなた!?(笑)
平取町のご当地ヒーロー『ビラトレンジャー』。子どもたちにも人気でした♪

二風谷(縁結びの石)

2日目の朝10時からは【萱野茂 ニ風谷アイヌ資料館】前にある『縁結びの石』に祈りを捧げる祭りがあったのですが、ご縁があって急きょドキュメンタリー映画【Ainu -ひと-】を見せていただけることになったので、そちらを優先しましたm(_ _)m

写真は、翌日のものです。イナウが捧げられている姿は、この時期しか見られないと思います。

チプサンケ2018(2-1)

11時、イオルポロチセにてカムイノミが始まりました。ところが雨が降っていたので、友人(映画監督)のビデオカメラが濡れないよう傘持ちをしました。責任重大!

チプサンケ2018(2-2)

ポロチセの東側、お向かいにはヌサ(祭壇)があります。朽ち木は、かつての舟です。イナウは柳の枝でできているのですが、柳はとても生命力が強いそうで、地面に挿すだけで根付くと聞きました。もしかしたら、このヌサの柳の木は、もとはイナウなのかも?

チプサンケ2018(2-3)

ポロチセ内でのカムイノミの様子などは撮影できなかったので、3年前の記事をご覧ください。今年は雨のため古式舞踊も屋内で行われたため、見られた人は少なかったと思います。

・2015年08月23日【舟下ろしの儀式・チプサンケ(本祭)

【二風谷工芸館】では木彫り体験も無料で開催されていたのですが、今年は断念(;つД`)
ビデオ鑑賞もあって、なかなか忙しかった。

チプサンケ2018(2-4)

お昼ご飯のふるまいに気をとられているとチプサンケ会場へのバスに乗り遅れることは3年前に学習していたのに、バス乗り場が変わっていたため発車してしまった!!!
友人と慌ててクルマで追いかける。関係者以外は自家用車で乗り入れることができないのですが、友人が取材許可を持っていたのが幸いしました。本当に助かりました。

チプサンケ2018(2-5)

沙流川ダムの下流にあたるのですが、砂利が敷き詰められていて風情はイマイチ…。支流からの流れも、このように砂防ダムっぽくなっています。

チプサンケ2018(2-6)

続々と舟が到着。本来、チプサンケは舟を新しく造った際の進水式のことなのですが、毎年毎年は大変なので、そこはお見逃し。
舟の内側には、製作に関わったであろう方々の名前が刻まれていました。

チプサンケ2018(2-7)

舟おろしの儀式が執り行われ、船頭さん全員が礼拝をしました。

チプサンケ2018(2-8)

さぁ、皆さんお待ちかねの丸木舟乗船です。雨も上がってよかった♪

チプサンケ2018(2-9)

気持ち好さそう〜.。・:*:・°`☆、。・:*:・°`

チプサンケ2018(2-10)

「沈(ちん)したい!」という方のご要望にもお応えします(笑)

チプサンケ2018(2-11)

まだ終わりではありません。ひととおり舟下りを楽しんだあとは、ポロチセに戻って最後のカムイノミです。
この時点では、観光客はほとんど帰っているので見物する人はまばらでした。
地元メディアのみならず、国内外から多くの取材者が集まっていて、ほとんどその関係者という感じです。

チプサンケ2018(2-12)

ヌサにお供え物を捧げます。

チプサンケ2018(2-13)

イナウにイナキビごはんがてんこ盛り〜

チプサンケ2018(2-14)

このお供え物の残りは、最後に「おさがり」として皆でいただきました( ´艸`)

チプサンケ2018(2-15)

火の神への感謝のカムイノミ。イナウには何種類かあって、そのうちのひとつを火の神に捧げます。

チプサンケ2018(2-16)

もうひとつ(飾りが長い方)は、家の北東に挿しておきます。その家で、大きな祭事が何回あったのかすぐ分かるというわけです。イナウの数が多ければ多いほど、その家が栄えているという証となります。

今年の二風谷滞在は、とっても中身の濃い日々となりました。
まだまだ熱覚めやらぬ状態です。

二風谷(沙流川)

※追記※
二風谷で溝口尚美監督と出会い、ご厚意でドキュメンタリー映画【Ainu -ひと-】を観せていただきました。とても優しくあたたかく、胸にすっと入ってくる、まさに「あなたの心にそっと触れさせてください」(アイヌ語の挨拶「イランカラプテ」の意味)と語りかけてくるような映画です。
神戸・大阪で劇場公開されますので、お近くの方は是非!

9/15〜21 ドキュメンタリー映画Ainu|ひと=i監督:溝口尚美)神戸・大阪で劇場公開!


撮影:Nikon COOLPIX P900/スマホカメラ(Xperia Z SO-02E)


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*近隣に関連する過去ブログ記事*
・2015年08月22日【舟下ろしの儀式・チプサンケ(前夜祭)
・2015年08月23日【舟下ろしの儀式・チプサンケ(本祭)
・2015年09月04日【平取・二風谷のアイヌ博物館&資料館
・2015年09月16日【モヨロ貝塚と北方民族博物館
・2018年08月11日【アイヌモシリ一万年祭
・2018年08月14日【二風谷の日々・ダイジェスト(※書き直しました)
・2018年08月15日【二風谷でアイヌ文化をたどるビデオ鑑賞の日々
・2018年08月16日【新ひだか町アイヌ民俗資料館とシャクシャイン記念館


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posted by しう@SOTO at 15:35 | TrackBack(0) | 北海道
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