2017年10月17日

出羽街道・小坂峠〜材木岩公園

Aさん宅から次の目的地へのルートをどう通ろうか、地図を眺めていたらAママさんから「七ヶ宿の道の駅が移転して新しくなってるよ」と教えていただいたので、七ヶ宿ダムを通るルートに決定。

道の駅【国見 あつかしの郷】

まずは、もうひとつ新しい道の駅【国見 あつかしの郷】へ寄り道。行ったことないと思ったら今年の北上中に来てたの思い出した(笑)
なかなか道の駅ブログまで手が回っていないという現状で…今日になってアップしました(´▽`;)

小坂峠からの眺め 小坂峠(萬歳楽荘)

写真:左=福島県伊達郡国見町と宮城県白石市とを結ぶ【小坂峠】。道が狭くて焦った…。

写真:右=峠の茶屋【萬歳楽荘】は、すでに廃墟と化していました。

小坂峠(萬歳楽荘の水) 小坂峠(不動堂)

写真:左=お店の正面にお水が出ていたのですが、出所が分からなかったので汲むのは止めました。
とても綺麗な水なんですけど。

写真:右=すぐ脇に不動堂を発見! お不動さんは滝の近くにあることが多いので(滝行とか)お水もそこに関連したりして…!?

小坂峠(不動堂) 小坂峠(梨?)

不動堂の脇に、野生の梨なんでしょうか? たぶん梨だと思うのですが…。たわわに実っていました。

小坂峠(祐観社) 小坂峠(祐観社)

道向かいには赤い鳥居が建っていたので、吸い寄せられるように行ってみました。
額束には【祐観社】と明記されていますが、よ〜く読むと「大阿闍梨 金剛院 祐観社/東京都江東区 木村なにがし…」と書いてあるではないですか。
え、ひょっとして個人のお社なの?

小坂峠(祐観社 石碑) 小坂峠(祐観社)

写真:左=石碑には「熊谷祐観霊神墓」?と刻まれているように見えます。

写真:右=恐る恐る登っていくと、正面に蔵のような拝殿? と、左側に社務所? のような建物がありました。どちらも今は使われていないような雰囲気です。
活きている感じはしないものの、何かの気配がする神秘的な場所でした。

以下、萬蔵稲荷神社 - Wikipedia より↓
鎌倉時代からの金剛院修験の家柄である熊谷家(現宮司家)15代目・羽黒派修験者大阿闍梨金剛院祐観(当時は馬方の萬蔵を名乗る)が祠を建立し宮司となったのがはじまり。
旧社名は賀良明貴(がらみき)稲荷。熊谷萬蔵は弘化4年(1847)6月27日に81歳で円寂。遺言によりその後、即身仏となった。 明治2年に萬蔵稲荷神社と改称。
(略)
小坂峠付近で馬方をしていた熊谷萬蔵は、ある夜、峠にさしかかった場所で旅に疲れた一人の老人を自宅に招待しもてなした。翌朝、老人は自身が稲荷神社の化身であると名乗り、礼として三頭の馬を萬蔵に贈った。萬蔵は贈られた三頭の馬を資金に稲荷神社を建立。自らも出羽三山で修行し、神仏の信奉生活と社会奉仕に生涯をささげ、「大阿闇梨金剛院祐観」の院号を受け、後に即身仏となった。彼が信仰し守りつづけた賀良明貴稲荷神社を、信者たちはいつしか萬蔵の名前を含めて、「萬蔵稲荷様」と崇め称えるようになった。

ひょっとして、この場所はご自宅跡なのかな?
「即身仏となった」って…!!!

小坂峠(萬蔵稲荷神社) 小坂峠(説明板)

上の場所から1kmくらい下りて行ったら、また朱色の鳥居が建ち並んでいたのですかさず停車。
額束には【萬蔵稲荷神社】の文字が。

創建は天明5年(1785)頃。お稲荷さんですから、御祭神はもちろん宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。

鳥居群を眺めただけに留めてしまいました。
すみません、お稲荷さんって何となく苦手なんです(´・_・`)

以下、案内板より↓
出羽街道小坂峠(七ヶ宿街道)は、桑折(こおり/福島県)で奥州街道から分かれ、小坂峠を越え、山形、秋田を経て青森に至る羽州街道の一部で、県内には上戸沢、下戸沢、渡瀬(わたらせ)、関、滑津(なめつ)、峠田、湯原の7ヶ所に宿駅が置かれていました。
江戸時代には、出羽国各藩の参勤交代路として重要な役割を果たしました。


材木岩公園(案内板) 材木岩公園(噴水)

峠を降り切ったあたりで【材木岩】の看板に惹かれて左折。
公園として整備されていました。

材木岩公園(関所) 材木岩公園(1)

出羽街道の名残りでしょうか、関所のような(レプリカ?)建造物もあります。

材木岩公園(2) 材木岩公園(3)

写真:左=公園から見た材木岩。
写真:右=対岸に、立ち姿が画になる樹木が。白い幹(樹皮)と赤い樹幹のコントラストが生々しい。

材木岩公園(5) 材木岩公園(4)

国の天然記念物・材木岩の高さは約65m、幅・約100m。
石英安山岩の柱状節理です。

柱状摂理は見た目の通り縦に亀裂が入っていて、崩れやすいのです。
岸壁の下、川岸には大小の石がゴロゴロしています。

材木岩公園(お土産&お食事) 材木岩公園(旧家標識)

旧上戸沢検断屋敷 木村家住宅(見学自由)と、直売所、そば処なごみ茶屋があります。
珍しい、古代米の甘酒を購入しました♪

材木岩公園(氷室) 材木岩公園(風穴)

写真:左=氷室
写真:右=風穴
明治時代、小原地区は養蚕・製糸業の盛んな地域でした。ところが、明治時代の初め頃は養蚕に欠かせない蚕種(蚕の卵)を地区内でつくることができず、福島県伊達郡から入手していました。
しかし明治13年、古山長吉氏が小原黒森で天然の風穴(ある地点だけ一年中冷風が噴きだす自然現象)を発見し、これを利用して蚕種貯蔵のための施設をつくり成功しました。これが氷室です。
白石観光情報 - 材木岩・水と石との語らいの公園より)

材木岩公園(風穴内部) マユミ?

写真:左=風穴の内部(再現)。氷穴も同じような造りでした。
写真:右=これはマユミかな?

材木岩公園(6) 材木岩公園(7)

写真:左=先の方まで歩いて行くと、行き止まりになっていました。
写真:右=右手が材木岩(河川)、左手にいわくありげな巨木が。
岩と一体化しています!

材木岩公園(8) 材木岩公園(9)

『ヨコグラの木北限地』という木碑が建っていました。
以下、案内板より↓
ヨコグラノキは牧野富太郎が高知県横倉山で発見し、命名した日本特産の小高木です。
この地のヨコグラノキは齋藤四郎治が見出し、昭和17年、北限の自生地として国の天然記念物に指定されました。
近隣の自生地は絶滅しましたが、昭和57年に七ヶ宿町アリヤ岳でも生育が確認されました。
なお、移植されたものは小原の齋藤四郎治先生顕彰碑隣と仙台市野草園で見ることができます。


材木岩公園(ヨコグラの木) 材木岩公園(巨木)

飛不動尊堂跡地。以下、案内板より↓
天正19年(1591)仙台藩主 伊達政宗公が羽州置賜郡小松村より、この霊地に不動明王を創建され、武運長久、藩内安全、天下泰平を祈念しました。
野火のため、お堂焼失の際、本尊 不動明王は後方 虎岩三十丈余りの高き岩窟に飛んで難を避け無事であることから御霊験を称え飛不動明王と尊崇され大勢の参詣者を得ました。
現在、飛不動尊堂は旧七ヶ宿街道江志峠に鎮座し、災難避け、家内安全の祈願者が絶えず訪れています。
別当 清光寺

昔、飛騨工匠が一夜のうちに不動堂を立てようとしたが夏の夜は短く、もう一息のところで夜が明けてしまったので、材木片を河中に投じて去った。
それが岩と化して材木岩となったという言い伝えがあるそうです。

実はここに来る手前に【飛不動尊】の看板を見て、行ってみようとしたのですが…あまりにも道幅が狭くて諦めたんです。
跡地でも、ここに来れてよかったです。

このあと直売所のおばあさんに「いつごろ移転したのか」尋ねたら、「80年あまりこの地に生まれ住んでいるけど飛不動尊が元はここにあったなんて知らなかった」と言われました(笑)


撮影:Nikon COOLPIX P900/スマホカメラ(Xperia Z SO-02E)※魚眼レンズ着用




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*宮城に関連する過去ブログ記事*
・2011年06月26日【日本三稲荷・竹駒神社
・2011年06月28日【仙台にある賀茂神社
・2012年06月18日【蔵王・お釜〜遠刈田ドライブ
・2013年10月26日【かじか鳴く里山の一軒宿・鎌倉温泉
・2013年10月27日【鹽竈神社と志波彦神社
・2013年10月28日【松島・円通院
・2013年10月29日【金蛇水神社
・2013年10月30日【二木の松と竹駒神社
・2014年10月17日【石巻・日和山公園と鹿島御児神社
・2014年10月18日【村田町・蔵の町並みと陶器市
・2014年10月19日【定義山(じょうげさん)こと定義如来 西方寺
・2014年10月20日【日本の滝百選・秋保(あきう)大滝
・2015年10月19日【ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所を見学
・2017年10月15日【女川(おながわ)シーパルピア・ハマテラス

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posted by しう@SOTO at 23:46 | TrackBack(0) | 宮城
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