2017年10月08日

洞爺湖有珠山ジオパーク・西山火口散策路

さて【洞爺湖有珠山ジオパーク】を満喫しよう計画、昭和新山は断念し、道を間違って【金比羅山火口展望台(洞爺湖展望台)】に行ったりしましたが…。
よーやく【西山山麓火口散策路】を歩きました。
※実際に訪れたのは10/7です

西山火口散策路(案内板) 西山火口散策路(入り口)

写真:左=西山火口散策路案内板。「ふたつの火口散策路」パンフレットより分かりやすい。

写真:右=駐車場の道向かい、売店が2〜3軒連なるこの先に西山火口散策路があります。

西山火口散策路(01) 西山火口散策路(02)

写真:左=寸断された旧国道230号。この先は陥没し、水が溜まっています。

写真:右=乗り捨てられたクルマ。「れ」ナンバー、つまりレンタカーでした。
電柱からコードが繋がってるように見えるんだけど、バッテリー通電してるとかじゃないよね? 何のためなんだろう。

西山火口散策路(入場口) 西山火口散策路(03)

写真:左=西山火口散策路入り口にコンテナハウスみたいなのがあってドキッとした! また昨日みたいになるのかと(´Д`;) 無料でしたが、清掃・整備の協力金を募っています。

写真:右=入り口あたりから、さっきの旧道の続きを眺めたところ。電柱もそのままです。
水たまりに野鳥が憩っていたのが何とも印象的でした。

西山火口散策路(売店?) 西山火口散策路(04)

写真:左=入り口からすぐのところに売店? があったんですけど、ちょっと近寄り難い雰囲気だったので通り過ぎて遠くから撮影。
もしかしてご自宅なんだろうか。どうなってるんだ【洞爺湖有珠山ジオパーク】。

写真:右=道路が小刻みに寸断され階段状になった、正断層の落ち込みで生じた地溝(グラーベン)。

西山火口散策路(05) 西山火口散策路(06)

町道「泉公園線」を横断し、数個の火口が次々と開いたといいます。
気温が暖かいのかと思ってましたが、西山火口散策路一帯は今も地熱が高く、そのせいで歩いていると汗が噴き出してきます。
よく見れば、まだ蒸気を上げているところもあり、注意書きにも「遊歩道から外れて歩くと火傷をする恐れがある」と明記してあります。

西山火口散策路(07) 西山火口散策路(08)

西山火口第2展望台。現在はどの火口も草に覆われて、くぼみがなければそれとは気づきづらいほどで、年月を感じます。

西山火口散策路(09) 西山火口散策路(10)

ふつうに人々が暮らしていた場所で、これだけの火口が噴気を上げたなんて想像を絶します。
しかも過去の記録を見ると、1944-1945年噴火、1977-1978年噴火、2000年噴火と近代になるにつれ頻繁に噴火しています。

西山火口散策路(11) 西山火口散策路(12)

写真:左=「わかさいも」工場も、もう少しで見えなくなりそうです。
写真:右=今や原野の様相を見せる周辺一帯は、噴火前まではお菓子の原料となる豆畑だったそうです。

西山火口散策路は周回コースではないので、ここで折り返しました。
ここから下りて行くと被災した幼稚園があり、その先は南口です。南口にも駐車場があります。
(今回、入ったのは北口)

西山火口散策路(13) 西山火口散策路(14)

写真:左=遊歩道は枕木を敷き詰めてできています。このプレートも鉄道関係のものじゃないのかな。

写真:右=2000年新山の割れ目火口列西線あたり。
遠くて分かりづらいですが、ちょうど正面あたりにゴミ焼却センターの煙突が建っています。

西山火口散策路(15) 西山火口散策路(16)

写真:左=行きには気づかなかった、道路標識や電柱。
写真:右=木道の左側は、もと道路。アスファルトがすっかり埋もれています。やがて草木が生い茂って、森に還るのでしょう。

散策路の全長は約1.6Km、往復約40分くらいです。
けっこうアップダウンがあるので歩きやすい靴で行った方がいいでしょう。

西山火口散策路(資料館1) 西山火口散策路(資料館2)

写真:左=駐車場と公衆トイレのある道路の向かい側に、元消防署があります。
ここも被災したのですが、1階の一室が資料館となっています。入館無料です。
約4%傾いているらしく、確かに内部に足を踏み入れると妙な感じがします。

写真:右=消防署らしく古めかしい消防車が展示されていました。明治〜大正時代のものでしょうか。

西山火口散策路(資料館3) 西山火口散策路(資料館からの眺め)

写真:左=映像資料やパネル写真、地層断面模型などが展示されていました。
写真:右=室内からみた旧国道。もはや池です。

西山火口散策路(ポスター) 西山火口散策路(資料館4)

写真:左=パネル写真の1枚。町なかから噴火するという非現実的な現実。当時、ニュースを見て唖然としたのを思い出します。

写真:右=岩石なども展示されていました。こんな大きな石が降ってきたんですね。もし当たればひとたまりもありません。
2000年の噴火では住民の避難が完了していたため、死傷者がゼロだったのは不幸中の幸いです。

洞爺湖温泉が湧出するようになったのは、明治43年(1910)の噴火活動から。
洞爺湖周辺に住む方々は、火山とともに暮らしているといってもいいのかも知れません。
そう言えば昨年、阿蘇山が噴火したときも地元の方々は「火山の恩恵をうけて暮らしているのだから、たまの噴火は我慢するしかない」と言っていました。

この大地とともに生きる、そんな思いを垣間見たような気がします。

※散策路は7時〜18時まで、12月〜3月までは冬期閉鎖されます。

撮影:Nikon COOLPIX P900




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*近隣に関連する過去ブログ記事*
・2006年08月30日【洞爺湖畔でキャンプ
・2007年07月07日【写真で綴る洞爺湖。
・2008年09月04日【洞爺湖を満喫
・2010年10月02日【洞爺湖『とうや水の駅』
・2012年08月30日【洞爺湖のロングラン花火
・2017年10月06日【ぐるっと洞爺湖を一周、紅葉はもうちょっと。
・2017年10月07日【金比羅山火口や洞爺湖が一望できる洞爺湖展望台

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posted by しう@SOTO at 23:09 | TrackBack(0) | 北海道
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