2017年03月05日

トンカラリンと菅原神社

2週間ほど経ってしまいましたが、2/21、またKさんに史跡&古墳を案内していただきました!

トンカラリン(1) トンカラリン(2)

ついに。長年の夢(?)謎の古代遺跡隧道【トンカラリン】初訪問・・・!!
色んなウワサを耳にしつつ、あなぐらは何となく怖くて一人で来たくなかったんですよね(´▽`;)

いつも予習などしないので、新鮮な気持ちでレッツ★ゴー(笑)
空き地の駐車場にクルマを停め、意外と民家の近く、あぜ道のような路地を通って行きます。

トンカラリン(3) トンカラリン(4)

一見、ただの石垣かな?と思われるコチラが・・・トンカラリン!?

トンカラリンは、隧道(トンネル)型遺構。
江田船山古墳(国の史跡)がある清原(せいばる)台地に位置し、全長は464.6m、自然の地隙や人工の石組暗渠で構成されている。
「トンカラリン」という名称は、穴に石を投げ込むと「とんからりん」という音が聞こえることからつけられたという説と、朝鮮語由来という説がある。
また、考古学者の吉村作治によりエジプトのピラミッドとの共通点もいくつか指摘されている。石積みが布石積みという日本では珍しい工法であり、これはエジプトのピラミッドと同じものである。
トンカラリン - Wikipediaより)

トンカラリン(5) トンカラリン(6)

写真:左=ほほぅ〜〜〜これが・・・と怖々しげしげ眺めていたら・・・
写真:右=えっ! ずーっとトンネルじゃなかったの!?Σ(°ロ°;)

いったん切れて、お城の堀みたいな部分を歩いて行くと・・・

トンカラリン(7) トンカラリン(8)

また穴が。でも、これも短くて出口が見えてる。(間に石が挟まってるように見えるけど、石が出っ張ってるだけです)
上部は人が歩ける道になってて、小さなトンネルって感じ。
こういうところを見ると水路説が出るのもさもありなん、と思うけど・・・。

トンカラリン(9) トンカラリン(10)

更に先へ進むと、今度は天井が高い、細く縦長なトンネル?が出現!

トンカラリン(12) トンカラリン(11)

両サイドの壁は水の浸食などで自然にできたと言えなくもないけど、天井には明らかに人工的に切り出された岩盤が蓋をするように横たわっています。

トンカラリン(13) トンカラリン(14)

そしてまた出口。これは狭すぎて人間が通るには匍匐前進でも難しそうです。
調査のために入られた方々は、大変だったことでしょう。(でも嬉々としてたかも・笑)
土嚢でだいぶ修復されていますね。

トンカラリンが謎なのは、いつ・誰が・何のために造ったのか解らないというだけでなく、民間伝承(言い伝え)もないということ!
熊本県教育委員会が1974年に現地調査を行った結果「近世の排水路」との報告書を出していますが、その後、不都合な点が多すぎるため現在は再び「謎の遺跡」とされています。
トンネル内部から灯火具やそれを置く穴が見つかったことから祭祀場ではないかとも予想されていますが、想像の域を出ていません。

作家・松本清張が1975年にトンカラリンを訪れ、『魏志倭人伝』の一節からトンカラリンが邪馬台国の卑弥呼の鬼道であるとの説を唱えたことが、トンカラリンの存在を世に知らしめるきっかけとなったそうです。

先ほど「お城の堀のよう」と表現しましたが、この地域にはかつて鶯原(うぐいすばる)城という山城があったそうですが残念ながら鶯原城についてはネット検索しても有効な情報が得られませんでした。

菅原神社(1) 菅原神社(2)

更に更に、トンネルの地上を歩いて行くと【菅原神社】が鎮座しております。こちらも別名を鶯原神社というそうです。

蛇足ですが九州は太宰府のお膝元、菅原神社がとても多いです。特に菊池周辺は1地区ごとにあると言ってもいいくらい。

こちらには、とっても珍しい狛犬がいるというのでワクワクしながら参拝♪

菅原神社(3) 菅原神社(4)

まず拝殿に向かって左側の狛犬さん。文官のような出で立ちの男性を従えて(いや、従えられて?)います。
足下には子狛犬が2匹。「おちち」がある! ママ狛犬さんだったのですね。
そこが珍しいのかな?と思いきや・・・

菅原神社(5) 菅原神社(6)

向かって右側の狛犬さん。おや?
文官らしき男性が狛犬に組み敷かれて、こともあろうに頭を齧られているではないですか・・・!!
正面から見たら右手を差し出してて「ギブ! ギブ!」って聞こえてきそう(笑)足をバタつかせている描写もコミカルです。

確かにこれは珍しい。あちこち神社をめぐっているけど狛犬を注視してるわけじゃないから定かではないが、こういうタイプは初めて見た。
台座?には、明治2年建立と刻まれていました。石工は櫻井松太郎。奉納したのは(おそらく)小村覚尤ェ門 源正勝、日平住 當村長 榮次(と読める)。
(『中 子 産』の意味が解らないのですが・・・)

この文官?さん、まさか菅原道真公じゃないよね?
どういう意図があってこの構図、何かの故事とか教訓めいたものがあるのかなぁ〜?(´・ω・`)

菅原神社(7) 菅原神社(8)

拝殿や本殿も見事な造りです。彫刻が四方に施されていて、惚れ惚れします!

菅原神社(9) 菅原神社(10)

拝殿を背に鳥居を振り返ると、真正面には「かむろ山」。
これは偶然か必然か? ここにも謂れがあるのかも知れません。

謎が謎を呼ぶトンカラリン、そして菅原神社。
是非一度訪れてみてください(^_^)

撮影:Nikon COOLPIX P900

*関連する過去ブログ記事*
・2011年08月03日【写真で綴る『和水町古墳祭』
・2016年02月01日【巨木を訪ねて〜高野天満宮の楠
・2017年02月22日【巨木・史跡めぐり*巨木と湧水と神社編
・2017年02月23日【菊池の古墳・史跡めぐり


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【キャンピングカー放浪旅生活】と銘打っていながら、2016年度は地元・熊本で活動しておりますm(_ _)m









タグ:歴史 神社 遺跡
posted by しう@SOTO at 23:27 | TrackBack(0) | 熊本
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