巨木シリーズは紹介済みですが、今回はさらに「巨木と湧水と神社」セットでお送りします♪


菊池市旭志【杉井川水源】
こちらの杉の木立。その昔(昭和の中期頃まで)は樹力が旺盛で、1つの杉の根元から25本以上もの幹が伸びていてこんもりとした森のようだったのですが、台風や落雷で折れてしまいました。現在は少し回復したものの、樹高も本数もかつての半分くらいだそうです。
推定樹齢500年以上、県指定天然記念物。


伝説によれば、嘉吉元年(1441)に悪疫が流行し、その原因が近くの伊萩川の水だとされ、川の水が飲めなくなり人々が困っていたところ、合志川上流の鶴の宮から1本の杉が流れ着き、その根元から清水が湧き出しだそうです。雨が降っても濁らず、旱ばつ時にも枯れず、人々を病から救ったといいます。
現在でも地域の方々の生活用水として活用されています。
「野菜のくずは持ち帰ってください」という看板に、生活感が現れているようでした(笑)


菊池市旭志【姫井の水天神】
椋(むく)の木。幹周り5.5m、樹高約26m(平成21年調べ)、推定樹齢 200年。
かつては、この椋の根元から噴水のように湧水が出ていたことから「水天神」といい、ご神木として大切に祀られてきました。
ところが合志川の河川改修工事をきっかけに水が止ってしまったそうです。現在は、すぐ前の川沿いからこんこんと湧き出ています。


椋の木のそばに石像や石碑のようなものがあるのですが、由来などは分かりません。
ここに住んでいた方が建てたのかも知れませんね。


姫井の水天神から、集落の細い道を100mほど登ったあたりに鎮座する【乙姫神社】。昭和初期までは、この鳥居の前にも湧水池があったそうです。
ここには、乙姫様と鯰(なまず)伝説があります。
阿蘇の乙姫様が、噴水のような湧水を気に入って眺めていたら突然川が増水して姫様を飲み込んでしまった。家臣たちは慌てふためいていたが、そのとき大きな鯰が姫様を背に乗せて浮かんできて、姫様を降ろすと礼を伝えるまもなく何処かへ泳ぎ消えていったという。
天保10年(1839)、徳太郎という人が奉納した石像が遺っており、いつの頃からか子宝のご利益があるとのことで参拝者が増えているそうです。
(菊池市プチ伝説No.015乙姫神社の伝説 より)


乙姫神社の由緒は不明ですが、小さいながら荘厳な佇まい。奉納された絵馬などの数々、天井画など、いかに信仰されてきたかが伺えます。
大イチョウ(樹高 約30m、幹囲 約5.4m、推定樹齢 300年以上)も見応えあります。是非、秋に見に来たい。


菊池市亘【築地(ついじ)区の水神さん】
慶長10年(1605)、加藤清正公が築造したのが築地井手。「井手(いで)」とは、灌漑用水路のことで、現在もなお現役で受け継がれ、生活用水、防火用水としても利用されています。
昨年夏に体験した「イデベンチャー」は、原(はる)井手を活用したものです。
(2016年07月31日【新感覚アトラクション!? イデベンチャーを体験】)
その築地井手は、この菊池川から水を引いています。
こちらの鹿子の木は巨木として紹介されてはいないのですが、扇のようにいくつも枝分かれして伸びやか!


川の脇に湧水がありました。この水も、雨の日でも濁ることはないのだとか。
対岸には滝がごうごうと流れ落ちていました。夏は水遊びで賑わいそうですね!
撮影:Nikon COOLPIX P900
*関連する過去ブログ記事*
・2017年02月15日【菊池の巨木めぐり】
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