2016年09月09日

小国郷のシンボル・阿弥陀杉

鍋ヶ滝からクルマで1〜2分と、ほど近い場所にある【阿弥陀杉】。
小国郷のシンボルにも関わらず案内板がなくて迷ったのですが、さすが巨木だけあって「あっ! あれじゃない!?」と離れたところからも見えたので助かりました(*´▽`*)

阿弥陀杉(看板) 阿弥陀杉(1)

国指定天然記念物(昭和9年12月28日指定)、推定樹齢1300年!!

以下、平成9年2月に熊本県教育委員会が設置した案内板より↓
熊本県を代表するこの大杉は、幹の途中から十数本の大枝が立ち、その枝から無数の小枝に分かれており、その偉大な姿は大きな卵形となり他の杉の常形と異なり壮観である。
その形が阿弥陀仏に似ているところから阿弥陀杉と呼ばれるようになったといわれる。
またこの木の近くに阿弥陀仏が祀られていたからとも伝えられている。
幹囲は12.6m、樹高は38m、枝張りは37.5mに及ぶ、圏内で最大のスギである。


阿弥陀杉(3) 阿弥陀杉(4)

しかし平成11年(1999)9月24日、台風18号によって主幹は引き裂かれ、このような姿になってしまいました。
以前の1/3、いやそれ以上の損失。身体は傾ぎ、支えがなければ樹体を保てないほどです。

それでも枝葉は青々と茂り脇からは次々と幼樹が林立し、その樹勢から「痛々しい」という印象は受けませんでした。

阿弥陀杉(倒木) 阿弥陀杉(台風前)

写真:左=倒れた幹が保管されてました。枝部分は、図書室・小国町交流多目的施設(あみだ杉の館)にオブジェとして飾られているそうです。

写真:右=案内板に載っていた台風前の阿弥陀杉の写真。

ネットで探してみたら台風後1〜2年の写真も見つかり、それから比べると現在はかなり回復しているから驚きです。
樹齢1300年を越えてなお、成長し続ける力強さには「諦めない生きる力」のようなものを感じました。

阿弥陀杉(5) 阿弥陀杉(6)

明治35年(1902)に、この木が人手に渡り伐採されようとしたとき、当時の北小国・南小国の人々が義金を募って買い戻したのだそうです。
現在も、小国町・南小国町共有財産組合の所有となっており、大切に保護されています。
きっと大杉も地域の方々の思いに応えようとしているのでしょうね。

撮影:Nikon COOLPIX P900/スマホカメラ(Xperia Z SO-02E)※魚眼レンズ着用



*小国町&南小国町に関連する過去ブログ記事
・2012年04月06日【杖立温泉の鯉のぼり
・2014年01月07日【阿蘇のストーンサークル? 押戸ノ石 石群
・2015年04月17日【鉾納社(宝来吉見神社)
・2016年02月20日【巨木を訪ねて〜南小国町・湯田天神宮の榧
・2016年08月12日【下城公孫樹と遊水峡
・2016年09月09日【裏見の滝・鍋ヶ滝


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タグ:巨木
posted by しう@SOTO at 13:18 | TrackBack(0) | 熊本
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