2015年10月27日

百万年の時を刻む塔のへつり

塔のへつり(とうのへつり)は、福島県南会津郡下郷町にある景勝地。
百万年もの歳月をかけて疑灰岩が侵食・風化したと考えられており、河食地形の奇形を呈する好例として国の天然記念物に指定されています。

「へつり」とは会津方言で、川に迫った険しい断崖のことだそうです。
※「へつり」は「岪」(山冠に弗)という漢字表記がなされていますが、JIS規格の「JIS X 0213」には含まれるけど「JIS X 0208」には含まれないため、かな表記が標準化しています。

塔のへつり(駅) 塔のへつり(列車)

写真:左=会津鉄道会津線、塔のへつり駅。
写真:右=タイミングよく列車が到着!

塔のへつり(木立) 塔のへつり(駐車場)

写真:左=林もうっすら紅葉しはじめています(´ω`*)
写真:右=駐車場は200円。

塔のへつり(お土産屋) 塔のへつり(お土産屋)

写真:左=駐車場から歩いて100m程度でお土産屋さんが建ち並ぶターミナル?があります。狭いのに観光バスも通るので避けるのも大変。唯一の待避所にもテントのお土産屋さんがあり、逃げ場がない(´Д`;)

写真:右=なんと無料駐車場があった! お店の駐車場とはいえ警備員ぽい人もいないし、口々に不満を漏らすドライバー@観光客(^_^;

塔のへつり(展望台) 塔のへつり(展望台からの眺め)

写真:左=崖から迫り出している展望台。浮かれた観光客、それも年配の方がわざと飛び跳ねて揺らすんだよね〜 ┐(´ー`)┌

写真:右=展望台からの眺め。阿賀川にかかる吊り橋・藤見橋。
近すぎて、ケータイカメラはもちろんデジイチでも全貌が画面に収まらない!

塔のへつり(1) 塔のへつり(2)

写真:左=そこでケータイカメラ用広角レンズの登場ですよ!
(2015年08月08日【買っちゃった!その2】)

写真:右=広角レンズを嵌めたままパノラマモードで撮影してみた。途中までしか作動しなかったけど、まぁまぁ撮れました♪
奇岩群には、鳥帽子岩、護摩塔岩、象塔岩などと名前がつけられています。

塔のへつり(3) 塔のへつり(4)

写真:左=吊り橋を渡るため、いったん崖下に降ります。
写真:右=お土産屋さんを通らないと行けないという・・・(´▽`;)

塔のへつり(5) 塔のへつり(6)

写真:左=降りて行くところ。
写真:右=振り返って撮影。

塔のへつり(吊り橋) 塔のへつり(吊り橋)

当たり前ですが、この吊り橋を渡らないと向こう岸には行けません。高所恐怖症の方には酷なところ。渡るのを諦める人もけっこういました。

塔のへつり(吊り橋) 塔のへつり(7)

写真:左=「吊り橋には30人以上乗らないでください」と書いてありますが監視員はいません。そして、ここもわざと揺らすおばかさんがいます。それも、だいたい年配の男性┐(´ー`)┌ヤレヤレ

写真:右=川下の方に赤い鉄橋が見えます。向こう側へは、現在は立ち入り禁止です。

塔のへつり(8) 塔のへつり(9)

写真:左=よくもまぁ、ここまで遊歩道を作ったものですね。実際に足を踏み入れられるのは凄いことです。

写真:右=昔は、向こうまで歩いて行けたのですが現在は立ち入り禁止になっています。手すりもないし、落ちる人もいたんじゃないかな。

塔のへつり(10) 塔のへつり(11)

岩盤の切れ目が洞窟のようになっている、通称「舞台岩」。内部にはおびただしい数の石積みが。
かつてはお地蔵様か観音様かが祀られていたのか、蓮座だけが何台か残っていました。灯籠の土台かも。

塔のへつり(12) 塔のへつり(虚空蔵様)

写真:左=左側に吊り橋、右側に洞窟のような舞台岩(その先は行き止まり)。岩盤を登るように階段状に削られていますが、かなり幅が狭くて急峻なのでお年寄りにとっては難所。

写真:右=虚空蔵菩薩が祀られているお堂。

「虚空蔵(こくうぞう)」はアーカーシャ・ガルバ(「虚空の母胎」の意)の漢訳で、虚空蔵菩薩とは広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩、という意味です。
虚空蔵菩薩 - Wikipediaより)

塔のへつり(虚空蔵様) 塔のへつり(岸壁に四角い穴)

写真:左=大同2年(807)に坂上田村麻呂が東征の折りに創建したと伝えられ、宝暦3年(1753)に再建されたものだそうです。
昭和45年7月に、高松宮殿下が御参拝したのだとか。本堂内部は撮影禁止なのですが「彫刻(お堂の屋根)だけ撮らせてもらえませんか?」とお願いしたら、許可していただきました(-人-)。

まるで牡丹の花のような雲とユーモラスな龍という、独創的な彫刻でした。
洞窟内には子育観音様も祀られていましたよ。

写真:右=お堂が納まっている岸壁の上の方に、四角い穴が空いていました。何の名残りだろう?

塔のへつり(土俵岩) 塔のへつり(対岸の土産物屋)

写真:左=お堂の正面、一段高くなった岩の突端がちょうど展望所のようになっています。手すりも何もないので、充分に気をつけてください。
写真:右=対岸のお土産物屋さん。

塔のへつり(13) 塔のへつり(14)

写真:左=もと来た道を戻ります。人の手で削ったのだと思いきや、渓流の水の力、自然の風化でできたとは。ここが大昔は海だったなんて信じられない。

写真:右=下から見上げた展望台。やっほーい。

蛇足。
近くにある重要伝統的建造物群保存地区【大内宿】、行ったことがあると勘違いしてた・・・。今度、行かなきゃ(´・ω・`)


*参照*
塔のへつり - Wikipedia
塔のへつり - 下郷町観光協会
塔のへつり - おいでよ!南会津

撮影:Nikon D5100/スマホカメラ(Xperia Z SO-02E)


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posted by しう@SOTO at 22:56 | TrackBack(0) | 福島
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