2015年04月17日

鉾納社(宝来吉見神社)

ドライブ途中によく前を通る【鉾納社(ほこのうしゃ)】に、おそらく初めて参拝しました。地元では「ほこのみや」と称されているそうです。【坂本善三美術館】のお向かいにあたります。

鉾納社(鳥居) 鉾納社(由緒書)

昔、お宮近くの黒牟田(久漏牟田)というところから二振りの鉾(ほこ)が掘り出され、洗ってみると金色に光り輝きました。
その夜、この鉾を掘り出したむら長の枕元に息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト=神功天皇)が立ちお告げがあったので、村の守り神としてお宮を建て二振りの鉾をお祀りしました。これが鉾矛納社の由来に関する伝説です。

鉾納社(夫婦杉) 鉾納社(説明板)

ですが現在その鉾は伝えられておらず、また神社の正式名称も明治初年に吉見神(国龍命)を祀るようになり【宝来吉見神社】と変わったそうです。

写真:左=小国町の天然記念物に指定されている夫婦杉は、樹齢およそ700年!

鉾納社(多賀神社) 鉾納社(淡嶋神社)

写真:左=本殿に向かって左側に多賀神社、右=淡嶋神社。

鉾納社(琨侖面の写真) 鉾納社(黒渕音頭)

写真:左=小国町指定有形文化財【鉾納宮 崑崙(コンロン)面】
↓案内板より↓
 種類:伎楽面
 形状:黒色で型は小さい。
    作りは南方の安南人の顔の形を一層グロテスクにした容貌である。
    九州では唯一のものであろう。
 製作時代:平安朝時代であろうと推定されている。
 寸法:たて30cm、よこ18cm
 重量:424g

伎楽とは推古天皇12(612)年、百済の味摩之(みまし)によって伝えられた芸能で、大きな寺院の法会などで演じられたものです。
今、伎楽の面が残されているのは法隆寺、東大寺などごく一部の寺院だけ。九州では、太宰府で外国人をもてなすために伎楽が舞われたという記録がありますが、面は残っていません。
このお面はどういう経緯で鉾納社に伝えられたんでしょうね???
さらに境内からは土器の破片が出土、また社の前の丘からは石棺も出土しています。

写真:右=【黒渕音頭】の歌詞(平成7年9月発表)

鉾納社(欅) 鉾納社(ケヤキ)

鉾納宮の大ケヤキも小国町指定天然記念物。樹高:18.3m、幹回り:7.3m、枝下:3m。樹齢:およそ300年。
夫婦杉とともに御神木的存在です。


近くには、熊本県最大級の大杉【阿弥陀杉】や、裏見の滝で知られる【鍋ヶ滝】もあるので一石三鳥♪
道の駅【小国(ゆうステーション)】からも5km圏内くらいです。

鍋ヶ滝入り口料金所

しかし、鍋ヶ滝っていつから有料になったんだろう? あちこち有料になってくなぁ(´・ω・`)

撮影:Nikon D5100

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posted by しう@SOTO at 22:13 | TrackBack(0) | 熊本
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