今回も、おとーさんの記憶を頼りに上益城郡益城町杉堂にある【潮井水源】へと水汲みに行ってきました。
お水が湧いているところって杉がよく育つんでしょうか。湧水地に大杉が生えていることが多いような気がします。ここの地名も杉堂だし。
それにしても道幅がとても狭くて、普通乗用車がやっと。対向車が来たら離合するのも大変なくらいです。かなり曲がりくねって分岐がいくつもありますが、都度「潮井水源→」の看板があるので安心です。


文政6年(1823)の春、ここ杉堂に住んでいた伊三次という百姓が、村の人に内緒で潮井の水源を深さ一丈(約3m)長さ百尋(約150m)ほど掘って自分の田んぼに水を引いたところ、神様が怒って水が出なくなってしまったそうです。折しも田植えの時期、水が出なければどうしようもありません。そこで、津森宮の宮司と村人みんなが神様に祈ったところ、19日目にようやく水が出るようになったそうです。
まさに「我田引水」はダメよ!って昔話。
ちなみにこの案内板、熊本弁で書かれています(笑)


湧出量が豊富で、水温は17〜18度。かつては周囲4つの集落に水を供給していたそうです。現在も飲料水および生活用水として利用されています。


潮井神社は室町後期の創建といわれているそうです。ネットで調べてみたら、ご祭神は「五穀豊穣の神 秋津彦神」と書いてあるサイトが散見されましたが、速秋津彦神(ハヤアキツヒコ)の間違い???
瀬織津比刀iセオリツヒメ)と書いてあるサイトもありました。
石階段は当時からのものでしょうか、奥行きがすごく狭くて、特に降りるとき怖かったです(^x^;


評論家・徳富蘇峰(1863〜1957)生誕の記念碑。(徳富蘇峰 - Wikipedia)
余談ですが、蘇峰の兄である小説家・徳富蘆花の夫人・愛子は菊池市隈府の生まれです。
*過去ブログ記事より*
・【菊池探訪〜徳富愛子 生誕地〜】(2007年12月18日)
・【菊池探訪〜菊池公園内の文学碑〜】(2008年01月06日)


写真:右=生誕地から見た潮井神社。美味しいお水に由緒ある神社がお隣とは、素敵な環境ですね(*´Д`*)

*おまけ*
これ、バナナの木なんです! よ〜く見ると、昨年の花と実がついていました!
今は枯れてみすぼらしい姿ですが、夏には青々とした葉を茂らせているでしょう。
池には大きくて立派な鯉が悠々と泳いでいます。
夏には水遊びで訪れる家族連れで賑わうらしい。
近くの【神水荘】ではヤマメの養殖をしており、ヤマメ料理や流しソーメン、だご汁などが味わえるそうですよ。
・潮井水源(益城町)- 熊本県HP
・潮井水源 - 公益社団法人 熊本県浄化槽協会
・水の名所/潮井神社の湧水 - 水の国くまもと
・潮井水源(くまもと名水百選)- YouTube
撮影:スマホカメラ(Xperia Z SO-02E)
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