
今年もやってきました、知床・羅臼の【鷲の宿】!\(^o^)/

チトライ川に造られた給餌場。

撮影用バスから見ると、こんな感じです。

18時。待ってました、お夕食♪ やったー、大好物のキンキ! ツブにブドウエビも♪ヾ(*´▽`*)ノ
【鷲の宿】は1泊2食付 9,000円です。撮影代込み。お食事のみの提供はしていませんので、ご注意ください。
撮影のみなら3,000円(オショロコマ代になります)。駐車台数が限られていますので、クルマで撮影に来られる場合は宿にお問い合わせください。
*撮影に関してはこちらをご参照ください【シマフクロウ オブザバトリー】

さぁ19時には鳴き交わしも聞こえてきたので、撮影スタンバイですよ。今回は動画も撮ってみようと欲張ったのですが、1/80ストロボ照明がチラチラするので綺麗に録れなかった。

19:30、給餌池にオス登場! さっそくオショロコマ1匹ゲット。

19:55、メスも来た! 2匹連れ立って来るのは珍しいとのこと。
オス=左足に黄色の輪、右足に銀色の輪。
メス=その逆。左足に銀色の輪、右足に黄色の輪です。

川での狩りに慣れない若旦那、奥さん監視のもと、5回目にしてやっと1匹ゲット★
やっぱり飛び込むとき目をつぶるんだよなぁ。

5回失敗したら、しびれを切らしたのかメスが飛び込み、一発ゲット。
たじろぐオス(笑)

20:10、メスが2回目に飛び込んで(捕獲失敗)縁石に上がったと同時に、オスが飛び立つ。

直後、メスが3回目の飛び込みでゲットしたオショロコマを銜えて、ヒナが待つ巣へ飛び立つ。
以前からブログを読んでくださっている方は覚えているかも知れません、このペアは「いわくつき」なんです。先代ペアが大好きだったわたしとしては、心中フクザツなところ…。
詳しくは→2017年08月22日【シマフクロウ一家ものがたり〜鷲の宿から〜2017】

22:10、オス登場。鳴き交わしをしてから約30分後くらいに登場するようです。

「おっとっと」ってなったり、縁石から縁石へ飛び移ったり。
きみは飛び移るだけでも目をつぶるんかい。

3回目に失敗したとき、そのまま「いい湯だな」状態で水に浸かったまましばし水中を目で追う。

水中に浸かったまま、狙いを定めてジャンプ! やっとゲット。しかも2匹掴んでた!
どことなく誇らしげ。

1匹は巣に持ち帰るかな? と思いきや、2匹とも食べちゃった。

続けざまに、1匹ゲット。調子が出て来たか? それを巣へ持ち帰りました。
昨年は抱卵に失敗、今年も1度は失敗したものの1ヶ月後に再び卵を産み、無事に孵化したそうです。
通常よりも1ヶ月遅れということで、まだヒナの姿はおろか鳴き声も聞こえてきません。無事に育てば、今月末くらいには姿を見せるかな?

23:00、メス登場、すぐさま一発ゲット!!

…したのに、なんと岩に乗ったあと、銜えようとしたらポロっと逃がしてしまった〜〜〜!!!
「なに見てんのよ」。このあとメスは一時退却。
00:30(たぶん)オスが3たび登場。日誌を見比べると、今日はよく出てきてくれています。暗くてオスかメスか確認できず、撮影も無理でした。
まず枝に止って、じーっと給餌池を眺めていたんだだけど何を思ったか上流へ移動。岩の上に立ち、川の中のオショロコマを狙う。1時間のうちに2回しか飛び込まなかった(笑)
1匹ゲットしたように見えたけど、暗くてよくわからない。どんどん上流に移っていったので、双眼鏡でも見えなくなってしまいました。
日誌によると、夜明けまでにもう1回くらい来そうではあるのですが、さすがに眠くなって就寝。03:30頃に鳴き交わす声が聞こえてきたのですが、もう夢うつつ…撮影者もみんな寝てしまっていました。
環境省(保護増殖事業)による給餌も含めて、シマフクロウへの給餌は様々な物議を呼んでいるのは事実です。しかし現実的にシマフクロウの営巣は大多数が人工の巣を利用していると目されています。そんな中、給餌場をやめてしまったらシマフクロウは一気に絶滅の道を辿るのではないでしょうか。給餌をやめるのであれば、川をもとの状態に戻し、魚が上流へ昇るよう砂防ダムなどには魚道を造るべき。
シマフクロウを「客寄せパンダ」にするのはけしからん、という意見ももっともです。
ですが、実際に(動物園以外で)シマフクロウの生態を見て、サカナや、時にはネズミを捕獲する姿を見る事でシマフクロウを間近に感じ、より「後世に残したい」という気持ちが湧き上がるのであれば、保護活動の一環として成り立つのではないかなと思います。
そのためには、カメラ愛好家には申し訳ないですが、最小限の照明にとどめることも致し方ないかも知れません。写真には写らなくとも肉眼でなら確認できますから。
20〜10年前に撮影されたというシマフクロウの写真は、ストロボ撮影により目が真っ赤に反射していました。夜行性の動物ですから、ストロボは「目つぶし」とも言えるでしょう。それでも、給餌場に来れば手っ取り早くサカナにありつけるのですからシマフクロウはやってきます。
ストロボ撮影を禁止したら、それまで甘んじていたカメラ愛好家はほとんど来なくなったそうです。それで、いいと思います。
シマフクロウは、アイヌ語で「コタン・コロ・カムイ(集落を守る神)」を意味します。
夜、森にこだまする「ボーボー」「ヴー」という鳴き交わしの声を聞くと、何とも言えず幸せな気持ちになります。姿は見えなくても、ここにいるんだな、生きているんだな、と思うとしぜんと口元が緩んでしまうくらいです。
写真のために、ではなく、ほんとうにシマフクロウを好きでいてほしい。

※先代シマフクロウ父さん。
撮影:Nikon D5100/スマホカメラ(Xperia Z SO-02E)

*知床・羅臼に関連する過去ブログ記事*
・2012年08月07日【羅臼湖トレッキング】
・2012年08月07日【熊越えの滝】
・2012年08月08日【羅臼から尾岱沼へ】
・2013年08月30日【シマフクロウが見れる宿】
・2013年08月31日【羅臼・知床ネイチャークルーズ】
・2013年09月02日【知床・羅臼の日帰り入浴情報】
・2013年09月04日【羅臼を体験ダイジェスト】
・2013年09月05日【羅臼の見どころあれこれ】
・2013年09月06日【羅臼・相泊港から知床岬へ!】
・2013年09月07日【羅臼で幻のブドウ海老を味わう】
・2013年09月21日【羅臼漁火まつり(1日目)】
・2013年09月22日【羅臼 漁火まつり(2日目)】
・2013年09月23日【知床ネイチャークルーズ】
・2013年09月26日【魚の城下町・羅臼漁港見学(第2弾)】
・2014年09月15日【知床 羅臼の間歇泉】
・2014年09月16日【知床 羅臼・瀬石&相泊温泉〜知床半島先端部地区】
・2014年10月04日【知床峠(知床横断道路)の紅葉】
・2015年10月02日【シマフクロウ一家物語〜鷲の宿から〜】
・2015年10月05日【写真で綴るシマフクロウ一家物語〜鷲の宿から〜】
・2017年08月12日【知床・羅臼をぷらぷらと(瀬石〜相泊)】
・2017年08月20日【知床峠の雲海】
・2017年08月22日【シマフクロウ一家ものがたり〜鷲の宿から〜2017】
*はじめての方はこちらもどうぞ*
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