サブバッテリーに繋いであるインバーターの配線がゴチャゴチャしてるしバッテリーチェッカーも壊れてしまったから外したい、というのが発端でした。でも自分ではできないしバッテリーに触るなんて怖くて無理。感電したらどうしよう!? 触らぬ神に祟りなし。君子、危うきに近寄らず。
そうこぼしたら父が張り切って「よし、やってあげよう」と言い出したのです。
基本的に「餅は餅屋」という考えなので、「えーまじで? 万が一、電源が使えなくなったらどうするの!? やめてー」って思ったけど面と向かって言えるわけもなく。ハラハラ・ドキドキしながら助手を務めることに。
案の定、すんなりとはいきませんでした。ちなみに、今回の記事は技術的なことをレクチャーするものではありません。いわゆる「顛末記」です。

↑まだ生きていた頃のバッテリーチェッカー
キャンピングカーにはサブバッテリーが4個あり、うち2個が車内ダイニング下に格納されています。4個とも並列接続されていて、外部2個からの配線も繋がっています。車内にあるサブバッテリーにインバーター2個とバッテリーチェッカーをひとまとめにして直結してあるので、まずはそれをバラしたい。
父「何やこら、どがんなっとっとや」 娘「いや、わたしに聞かんでよ」
とりあえずインバーターA(150w)、インバーターB(350w)、バッテリーチェッカー、この3つをバラしてください。
父「バッテリーチェッカーは要らんとだけん、切ってよかとだろ?」 娘「う、うん」
迷いもなく配線をバツッ! ひえー。
そんな調子で3つのモノはバラされました。必要なのは、インバーターAと、新たにシガーソケット1個。ちなみに、何故ここでシガーソケットかというと、車載用シートヒーターとか空気清浄機とかをメインバッテリーからでなくサブバッテリーから使いたかったからです。シガーソケットには、あらかじめ父がU型端子を取り付けていてくれました。

父「ん? この配線は何や?」 娘「いやだから、外部収納のバッテリーからの配線だって」
喋っていたらコードが接触してバチッ!! ひえぇ−−−い!! ビニールテープで巻いて−−−!!!
シガーソケットをそのまま繋いでみる。ランプ点いた! わーい、よかった!(ここまでは簡単)
車内のサブバッテリーは2個。わたしが座っているソファに近い方が、ちょっとでもコードが長く使えて便利なので「こっちに繋いで」って変えたら…点かない。何で?
理由が分からないまま、父「もう1個作っておいたから、そっちを使おう」。LEDランプがないタイプのものなので、通電しているかどうか実際にケータイ充電器を差してみてテスト。点いた〜! わーい(?)
根本的な解決を試みないという潔さ。きっとコードの接触が悪いんだよ、きっとそうだよ。
続いて、試しにインバーターAをサブバッテリーに繋いでみる。ランプ点かない。父「おかしかな(おかしいな)」 娘「…さっきショートしたけん、ヒューズ飛んだんじゃないの?」 父「おぉ、そうたい」
ヒューズを抜いたら、ツメが片方抜けた! すっごいバチバチ言ったけど、だ、大丈夫なの!?
欠けたツメをペンチで抜いて、新しいヒューズを差し込む。買い置きがあってよかった。ランプも点いた。
インバーターBを外してカットした配線部分を、端子セットで繋げる。70代には、細かい作業はかなり辛そう。しかし、理由はそれだけではなかった。
父「金具(端子)、細い方取って」 娘「え? みんな同じだよ?」 父「オス・メス2種類あるど?」…娘(箱を見て)「これ、【メスセット】って書いてあるよ」
老眼で小さい文字が見えない父。「見えんもん」が口癖。見えないなら店員さんに聞けよ! と言いたいところを我慢して「じゃーオスを買いに行こう」。もう慣れました。ついでにヒューズも予備として買いました。
そして、よっし、今度こそ! 父「…ん? 形状が違う。合わん。」 娘「へ?」
さっきのメスセットの容器を見たら【ギボシ端子】って書いてあった。オスセットには【平型】って書いてある。父「平型があるなんて知らんかった」。うん、わたしも全然まったく知らなかったよ。再びホームセンターへ。
コードを接続して、サブバッテリーに直結して、ドキドキのインバータースイッチオン! ランプ点いた−−−!! よ、よかったあぁぁ−−−!!!

インバーターが1個減ったので、今までよりも大容量(500wとか)のインバーターを付け足したい。シガーソケットがあるんだから、取り付け簡単だね!…と思ったけど念のためネットで調べてみました。自分で自分を疑うクセがつきました。
不安的中、シガーソケットは10アンペア=120w以上使用するとヒューズが飛ぶそうな。え、常識ですか。そう言えば、車中泊旅を始めた頃にそんな事を聞いたような気がします。
電力(ワット)=電圧(ボルト)×電流(アンペア)。すっかり忘れてました。
男性は理数系に強いというイメージがあって、引っ越しの際には電化製品の配線とかやってもらえると「頼もしい!」なんて惚れ直したりするのですが、今にして思えば自分が究極の無知だっただけ…。
おそらく「こんなの、超カンタンじゃないか!」と思っている方が大半でしょう。しかし、ヘタなことをしてサブバッテリーが使い物にならなくなったらどうしよう(そんな事態が起こりうるのかも分からない)とか、インバーターがショートして火を噴いたらどうしよう(以下略)とか、理数系・電気系統への苦手意識は半端じゃないのです。
また新たなインバーターを取り付ける作業が必要になる憂鬱で、しばらくは省エネ生活に勤しむこととなりそうです。

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